やけろぐ。

自殺願望を持っている人やメンヘルに陥っている人なら、この歌詞の重みがわかるとは思うのですが、辛くて寂しくて切なくて、自分自身もどんどん嫌いになって、なんで生きてるんだろう、なんでこんな辛い毎日を送らなきゃいけないんだろうって思っているときに、「がんばれ」とか「前向きに」という言葉は、辛いんですよ。
だって、がんばっていないから、前向きに生きようとしなかったから、心に深い傷を作ってしまったのではないから。自分なりかもしれないけれど、１日１日を必死に生きていて、その中で自分を追い詰めてしまったのだから。
確かに自殺願望の中でも、本当にお金がなかったり脅迫されていたり、そういった人に死ねといえば、本当に死んでしまうかもしれないけれど、自分が嫌いになって死にたいって思っている人にとっては、うまくは言えないけれど逆に支えになるっていうか。
死ぬことの本当の重みに直感させられるというかそんな感じです。
この曲の歌詞はさらに続き、泣いてもいい、わめいてもいい。最後まであがき続けて、精一杯に生きた挙句にくたばっていくその瞬間まで、自分を愛し、大切にして欲しいという気持ちが伝わってきます。

人と人とのコミュニケーションが減り、本当のやさしさや逆にきつい言葉をかけられる（いじめや陰口の意味ではなく、叱咤・激励の意味）機会が減ったこの時代だからこそ、この歌詞を通じて、「がんばってるのはわかるから、生き抜いてほしい」という気持ちがつたわってくるのではないでしょうか？